精密根管治療

根管治療の流れ

根管治療の流れ
  1. ①むし歯が神経まで進行した歯

    むし歯が進行すると、歯の内部に存在する歯髄(神経や血管)にまで感染が広がり、何もしなくても痛みを感じる状態になります。このような症状に対して行うのが、感染した歯髄を取り除く「根管治療」です。

  2. ②感染部位の除去

    根管の入り口が見えるまで歯を削った後、ファイルという専用の器具を用いて、根管内部の感染した歯髄を取り除いていきます。根管内部は暗いうえに、狭く、さらに複雑な形状をしているため、丁寧な処置が必要となります。

  3. ③根管内部の洗浄・消毒

    ファイルで感染物質を取り除いた後は、洗浄液を使用して根管内部に残るむし歯菌の消毒・殺菌をします。
    ※根管治療成功の鍵は「無菌化」です。内部の殺菌精度によって、再発リスクは大きく変わってきます。

  4. ④根管内充填

    綺麗になった根管内部を、殺菌効果のある充填剤で埋めていきます。少しでもスペースがあると細菌が繁殖するため、隅々までしっかりと充填します。

  5. ⑤支台構築

    充填後に根管の入り口を封鎖した後、被せ物作製のため、歯型の採取をします。
    ※症例によっては、被せ物を安定させるための土台(コア)を入れます。

  6. ⑥被せ物を装着

    出来上がった被せ物(クラウン)を装着します。咬み合わせの調整をして、治療完了です。

再発を抑えるためには
最初の根管治療が重要

再発を抑えるためには最初の根管治療が重要

根管治療は保険適用で行う通常の根管治療と、自費で行う精密根管治療があります。どちらを選択するかによって、治療後の再発リスクも大きく変わってきます。臨床研究結果によれば、保険適用での治療では「成功率が50%以下」、精密根管治療では「成功率90%以上」と言われています。

なぜここまで差が生じるのか。それは保険適用での治療においては使用できる機器や薬剤に制限があるためです。

保険適用と精密根管治療の違い

  1. 保険適用での根管治療

    成功率50%以下

    ・保険適用内で治療が可能
    ・肉眼では根管内部を視認できず、手探り状態の治療となる
    ・使用できる機器や薬剤に制限がある
    ・再治療では成功率30%以下

  2. 精密根管治療(自費診療)

    成功率90%以上

    ・自費診療のため、費用が高額になる
    ・必要に応じてマイクロスコープを用い、根管内部の状態を視認しながら正確な診断・治療ができる
    ・精度を高める機器や薬剤を使用することができる
    ・十分な治療時間を確保できる
    ・再治療でも成功率70%以上

回数を重ねるごとに成功率は低下、最終的には抜歯へ

再発してもまた治療すればいいと思われる方もいらっしゃると思いますが、再発した際に行う「再根管治療」の成功率はさらに低くなります。根管内部はとても複雑な形状をしているので、初回で取り残した感染部位が拡大・分散してしまうため、適切な処置が困難となります。

さらに、治療の度に歯を少しずつ削るため、根管治療が行えるのは2〜3回が限度となります。その後は、歯を抜いて入れ歯やインプラント、ブリッジで咬みあわせの修復を行うことになってしまいます。

再発リスクを軽減するための
無菌化対策

根管治療の再発を抑えるためには、治療部位を無菌化することが重要となります。根管内に感染部位が残ってしまったり、治療した根管に細菌を含んだ唾液が混入してしまうと再発の原因となるため、当院では症状や歯の状態に応じた無菌化対策を行っています。

  1. ラバーダム防湿法で菌の侵入を防止

    ラバーダムは、シートで治療する歯を口腔内から隔離する防湿法です。唾液には無数の細菌が含まれるため、混入を防ぎたい症例では再発リスクの軽減に有効です。使用するかどうかは、歯の位置や形、症状、治療内容を診たうえで判断します。

  2. ニッケルチタンファイルで根管形成

    根管内の感染物質を取り除く処置には、ファイルと呼ばれるヤスリのような器具を使用します。当院で採用しているニッケルチタンファイルは、柔軟性がありますので形状が複雑な根管に対してもしっかり適応して根管の拡大と、感染物質の除去が行えます。

再発リスクを抑えるためには
被せ物の精度も重要です

根管治療の精度 被せ物の精度 根管治療成功率
ケース1 自費診療・高い精度 自費(精密)被せ物 91.4%
ケース2 保険適用・低い精度 自費(精密)被せ物 67.6%
ケース3 保険適用・低い精度 保険の被せ物 18.1%

(引用元 HA Ray, 1995, Inter Endod J)

上の表は、歯科業界では広く認知されている根管治療の成功率に関するデータです。根管の治療精度と被せ物の精度の組み合わせで、最終的な根管治療の成功率が変わってきます。再発を抑えるためには、根管治療の精度に加え、被せ物の精度もとても重要だということがお分かりいただけると思います。

そのため、当院では被せ物(クラウン)の精度にもこだわり、可能な限り再発率の軽減に努めています。

専用の精密機器を使用し
精度の高い治療が可能に

専用の精密機器を使用し精度の高い治療が可能に

根管治療の再発率が高い理由として、根管内部が非常に複雑なことが挙げられます。根管内は狭くて暗く、肉眼では患部の状態を確認しながら治療を進めることができません。そのため、手探り状態での精度の低い処置となり、再発しやすくなってしまうのです。

そこで当院では、マイクロスコープや歯科用CTなどの精密機器を備え、必要と判断した症例では根管内部を確認しながら精度の高い治療に努めております。

マイクロスコープ使用で
高精度な処置を実現

肉眼のおよそ20倍まで視野を拡大できるマイクロスコープを用いると、患部の状態を明瞭に確認しながら治療できます。

視覚的に高精度な判断ができることは、感染部位の取り残しや見落としを防ぐうえで有効です。ただし、すべての根管治療で必ず使用するものではありません。歯の位置や症状、感染の広がり、再治療かどうかなどを総合的に診たうえで、有効と判断した場合に使用します。

歯科用CTでの精密検査により
根管部位を正確に把握

根管治療を、より正確に実施するために歯科用CTを使用した精密検査を事前に行っています。レントゲン写真だけでは分からない、見落としがちな根管の把握や、根の先端にできる病変を発見することが可能ですので、正確かつ精度の高い治療を行うことができます。

CTとレントゲンでは
こんなにも見え方が違う

歯科用CTによる精密検査

CT画像と通常のレントゲン画像の比較です。赤丸がついている部分が根尖病巣と呼ばれる部分です。レントゲンでも根尖病巣の有無は判別可能(ぼんやり黒く映ります)ですが、CTを利用することでレントゲンでは見えない部分も可視化することができ、より一層精密な診査・診断が可能になります。

精密根管治療の費用(自費診療)

下記金額はすべて税込です。料金には診断料33,000円(税込)を含みます。

①精密根管治療(抜髄)の治療費
【成功率90%以上】

前歯(前から1・2・3番) 88,000円
小臼歯(前から4・5番目) 110,000円
大臼歯(前から6・7・8番) 132,000円
被せ物(クラウン) 126,500〜165,000円
隔壁 5,500円

②精密根管治療(再治療)の治療費
【成功率70%以上】

前歯(前から1・2・3番) 110,000円
小臼歯(前から4・5番目) 132,000円
大臼歯(前から6・7・8番) 154,000円
被せ物(クラウン) 126,500〜165,000円
CT代 11,000円
リペア代 22,000円
隔壁 5,500円

さいたま市与野で
精密根管治療を行う
歯科医院をお探しの方へ

当院では、マイクロスコープや歯科用CTなどの精密機器を用い、必要に応じて根管内部を確認しながら治療を進めています。再発を抑え、患者様の大切な歯をできる限り残すことを目指した精密根管治療をご提供しております。さいたま市与野で、成功率の高い精密根管治療を行う歯科医院をお探しの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。