破折歯を抜歯してインプラントで咬み合わせを回復した症例

こちらの患者さまは、右上に痛みがでて噛めないとのことで来院されました。歯が根っこの方まで割れていて、保存が難しいと判断したために抜歯。抜歯後の治療についてカウンセラーの話を聞いていただきインプラント治療になりました。

写真でも確認ができますように歯に大きく亀裂が入ってしまい、保存不可という判断となり抜歯になりました。

当院では患者さまの大切な歯を抜かなくてはいけない判断に至った際は、抜歯の前に、その後どういった治療になるかを担当カウンセラーよりお話させていただき、患者さまと一緒に決めていきます。その中で患者さまはインプラント治療をご希望されましたので、ここからインプラント治療が始まりました。

まず状態をみるためにCTを撮影したところ、上顎洞の粘膜に肥厚が確認できたため、原因と考えられる5番の歯を事前に抜歯しました。

後日、傷口が収まった頃（約2ヵ月後）にCTを再撮影し、上顎洞の状態や上顎の骨の状態を確認。GBRにて造骨処置を加えてのインプラント治療が可能という事でインプラント埋入手術にうつりました。

インプラント手術から約3ヵ月の結合期間を経て、デンタルにて造骨、結合を確認できたため、上部構造の印象を取りました。

上部構造完成後、アバットメントと上部構造（オールセラミッククラウン）を装着して治療完了。手術後はインプラント保護のためのマウスピースを作製し使用中。その後、経過は良好とのこと、とても快適になったと仰ってくださいました。

年齢・性別	40代　男性
治療期間	約1年（抜歯から上部構造装着）
治療回数	5～6回
治療費（税込）	インプラント手術　539,000円抜歯・クリーニング等　10,000円
リスク・注意点	・インプラントは定期的にメンテナンスが必要となります。・口腔内が不衛生になると、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。・セラミックのかぶせ物は部分的に強い力がかかると、欠けたり、外れたりすることがあります。