再発した虫歯部分をセラミックインレーで修復した症例

こちらの患者さまは検診希望で来院されました。レントゲンをお撮りして口腔内を確認すると、右上前から数えて67番目の詰め物の下にむし歯の進行を確認しました。

神経のある歯なのでまず麻酔を行います。麻酔の針による痛みを和らげるために塗る麻酔を行った後、針の麻酔を行います。

右上67番目の古い詰め物、むし歯を取り除きます。う蝕検知液（むし歯に感染した歯質を染め出す液）を用いてむし歯が残っていないかを確認します。

むし歯が深かったので一度CR（プラスチックの歯科材料）を充填し、痛みや症状が出ないか様子をみます。CRを行う際は唾液が入らないよう防湿を行った後、患者さまの歯の色味と合うよう充填して光で固めます。その後咬み合わせを調整します。

「白い詰め物にしたいが他にも治療が必要だから費用面も心配。右上なら見えないし銀歯でもいいかな？でもむし歯にはもうなりたくないな」と迷われていたので、カウンセラーにて詰め物の種類の説明を聞いていただきました。見た目だけでなく、むし歯の再発率の面も考慮して患者さまはセラミックインレーを選択されました。

後日来院時、痛みなどの症状が出ていないことを確認後、神経がある歯なのでまずは麻酔を行いました。その後歯の形態を整え、治療部位の型と噛み合う下の型を採り、前後の歯と差が出ないよう色見本にて色合いを確認して技工所へ作成依頼をしました。内面が露出しているため、この日は仮の詰め物をしました。

装着時は仮詰めしたところについている歯垢等の汚れを取り除き、セラミックの色合いを口腔内で確認していただきました。その後、咬み合わせを調整して無事装着することが出来ました。

以前は保険の詰め物でしたが今回はセラミックインレーをご選択いただき、色味も綺麗でセラミックにしてよかったとご満足いただけました。

「これからは今まで以上にセルフケアを頑張りむし歯予防に努めたい。」とセルフケアも頑張ってくださり、現在は3ヵ月ごとの定期検診に通って頂いております。

年齢・性別	40代　男性
治療期間	3ヵ月
治療回数	3回
治療費（税込）	セラミックインレー　132,000円
リスク・注意点	・部分的に強い力がかかると、欠けたり、外れたりすることがあります。