歯があるから健康?お口の機能が低下しているとどうなる?口腔機能低下症とは
投稿日:2025年12月22日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは
8020達成者は51.6%となり、いずれの年代においても20歯以上の歯を保有する方が増加しました。
しかし、歯が残っていても舌の力、唾液量などお口の機能が衰えていると食事がうまくできないことがあります。歯があっても食べる機能が低下していると、かための食事がとりにくくなり、たんぱく質や食物繊維などが不足し栄養が偏りやすくなります。
以前に比べてこんな症状ありませんか?
•食べ物が口に残るようになった
•硬いものがたべにくくなった
•食事の時間が長くなった
•食事の時にむせるようになった
•薬が飲み込みにくくなった
•口の中がかわくようになった
•食べこぼしをするようになった
•滑舌が悪くなった
•口の中が汚れている
当てはまるかたは口腔機能が低下している可能性があります。
お口の機能が低下している人がかかえているリスク(健康の人と比べて)
身体的フレイル 約2.4倍
筋力低下(サルコペニア) 約2.1倍
要介護認定 約2.4倍
総死亡率 約2.1倍
フレイルは、要介護状態に至る前段階。身体的脆弱性のみならず精神・心理的脆弱性や社会的脆弱性などの多面的な問題を抱えやすく、自立障害や死亡を含む健康障害を招きやすいハイリスク状態を意味する。
サルコペニアは高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下。サルコペニアでは転倒、骨折のリスクが高く、サルコペニアを合併すると癌患者の生存率が低下、手術の死亡リスクが高くなる。
オーラルフレイルとはわずかなむせや食べこぼし、滑舌の低下といった口腔機能が低下した状態を示します。
口の機能の健常な状態(いわゆる『健口』)と『口の機能低下』との間にあり、改善も可能な状態です。
口腔機能低下症と診断されたら
①口腔衛生不良
歯磨きだけではなく、舌の汚れも丁寧に清掃しましょう。
②口腔乾燥
唾液腺マッサージをしましょう
③咬合力低下
入れ歯、むし歯、歯周病の治療を受け噛み合わせを治しましょう。入れ歯を装着して合わない場合は調整をお願いしましょう。
④舌口唇運動機能低下
早口言葉や滑舌の練習、舌や唇を素早く大きく動かしましょう。
⑤低舌圧
舌を上顎に押し付ける、左右の頬を押すなど、舌の筋力を鍛えましょう
⑥咀嚼機能低下
入れ歯、むし歯、歯周病の治療を受け噛み合わせを治しましょう。
⑦嚥下機能低下
嚥下体操を行いましょう
全身の健康のためにもお口の機能を保ちましょう。
さいたま市中央区で口腔機能の低下でお悩みの方は伊藤歯科医院にお越しください。
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