歯周病と全身の関連について|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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歯周病と全身の関連について

投稿日:2023年7月24日

カテゴリ:スタッフブログ

今日は歯周病と全身疾患、全身の状態との関係性についてお話ししていこうと思います。

そのためにはまず歯周病とはどんな病気か理解していただく必要があります。歯周病を簡単に表現すると、お口の中のバイキンによって歯ぐきや歯を支える骨に炎症を起こしている状態となります。歯ぐきは炎症によって赤くなり腫れ、歯を支える骨は次第に溶けていきます。進行すると歯が揺れたり、最終的には歯を抜かなければならなくなります。以上が歯周病の簡単な説明になります。歯周病はお口のバイキンによる感染で炎症を起こしていることが、全身疾患と関連性を生じるきっかけにもなります。

歯周病と全身との関連では、まず糖尿病が有名です。歯ぐきの血管は全身の血管と繋がっています。また、歯周病となった歯ぐきには原因となったバイキンやバイキンが作り出した毒素、歯ぐきの炎症による炎症物質が存在し、それらが血液を通して全身に運ばれてしまいます。炎症物質が全身に運ばれることで血糖値が上昇しやすくなり糖尿病が悪化しやすくなります。糖尿病と歯周病は切っても切り離せない関係にあるといえます。

また、動脈硬化も歯周病と関連がある可能性が言われています。血液中に運ばれたバイキンや炎症物質などにより動脈内の壁に柔らかい沈着物を生じる可能性があります。この柔らかい沈着物が動脈内の壁に蓄積することでアテローム性動脈硬化という状態に進行します。さらに動脈硬化が進行することで、最終的には脳血管疾患や心疾患にまで発展する可能性があります。お口の健康は血管にも影響があるのは驚きですね。

さらに歯周病は妊婦さんとお腹の胎児とも関連があります。妊娠中はホルモンバランスの変化やつわり、食生活の変化によりお口の清掃状態が悪くなりやすく歯周病が進行しやすい状態になります。そして歯ぐきのバイキンや炎症物質は血管を通して全身を駆けめぐるので、妊婦の場合には胎児にも影響があります。具体的には早産、低体重出産のリスクが上昇します。文献により多少の違いはありますが、歯周病のある妊婦は歯周病のない妊婦に比べて早産のリスクが約2倍、低体重出産のリスクが約4倍となっていて無視できる差にはなっていません。歯周病は治療も、予防もできる疾患なので生まれてる赤ちゃんのためにもお口の中はしっかりケアしていきたいですね。

まとめると、歯周病の原因となるバイキンや炎症物質は血流を介して全身に運ばれることで、さまざまな疾患のリスクを上昇させる。歯周病は予防、治療が可能な疾患であるのでセルフケアや歯科での定期的な健診が大切であると言える。以上で説明を終えたいと思います。

さいたま市中央区お口の健康が気になる方はぜひお越しください。

 

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