災害時の口腔ケアと対策|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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災害時の口腔ケアと対策

投稿日:2024年1月24日

カテゴリ:スタッフブログ

みなさんこんにちは!

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は身近なもので出来る口腔ケアについてお伝えさせていただきます。

地震などの大災害が発生すると、断水などによる水不足で歯磨きなどの口腔ケアが後回しになりがちです。

口腔ケアを怠ると、どのような事が起こるでしょうか。

歯肉炎やむし歯になるやすくなる他、体調不良や感染症にもかかりやすくなります。

特に高齢者の方は「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」に注意が必要です。高齢者の死因の第5位には肺炎が位置しており、肺炎で亡くなる高齢者のうち、70歳以上に限るとその約8割は誤嚥性肺炎との報告があります。

もし、突然大災害が起きた時、水もなく歯ブラシなどの清掃道具がない時のために、いざ使える口腔ケアをお伝えします。

 

まず、歯ブラシがない時はペーパーティッシュやハンカチ、タオルなどを指に巻き歯の汚れを落とすだけでも効果があると言われています。

もし飲料水でお茶があれば、お茶でぶくぶくうがいをするだけでも感染予防につながります。

そして、1番大きい役割をしてくれるのが、「唾液」です。

みなさん、唾液の働きをご存知ですか?普段は無意識に飲み込んでいる唾液ですが、1日の間でトータル1リットル~1.5リットル分泌されています。唾液は、主に耳の下の耳下腺、左右顎の下の顎下腺、顎の真下の舌下腺という3つの大きな唾液腺から出ます。

唾液の働きをいくつか紹介します。

・再石灰化作用 食事によって一時的な脱灰状態となった歯のエナメル質の再石灰化を促し、むし歯になるリスクを軽減してくれます。

・消化作用 唾液中に含まれる『消化酵素アミラーゼ」が噛むことにより食べ物と混ざり消化を助けます。

 ・抗菌作用 口の中に侵入した細菌の活動を抑えてくれます。

・緩衝作用 酸性に傾いた口の中のpHを中性に戻してくれる作用があります。

・潤滑作用 食べ物を口の中でよく噛むことで細かくなり、更に唾液の働きにより柔らかく滑らかになり、飲み込みやすくなります

・自浄作用 食べ物を食べると口の中に食べかすが残ります。歯の表面などについた食べかすを洗い流す作用があります

・口臭予防 唾液には細菌を殺菌する働きがあります。しかし、唾液の量が減ると口臭の原因となります

 

このように、唾液の働きだけでたくさんあります。

歯磨きができない時などは、唾液腺マッサージをして唾液をたくさん出しましょう。

主な3つの唾液腺を指でマッサージする方法のほか、「パタカラ体操」などで口唇や舌を動かすことにより、飲み込みやすくなったり、唾液を出しやすくする事が効果的です。

知っているのと知らないのとで大きく差が出るので、ぜひやってみてください。

 

歯のご相談、お悩みなどございましたら 与野本町 伊藤歯科医院まで。

 

 

 

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