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基準値とご自身の正常値ご存知ですか?

投稿日:2025年11月10日

カテゴリ:スタッフブログ

11月になり朝晩と大分冷え込んでくる季節となりました。このような季節になってくると問題となるのが寒暖差による弊害です。寒い脱衣所からの入浴により血圧の上昇からくる心臓への負担や最近では寒暖差アレルギーなどという花粉症のような症状から蕁麻疹なども起こりえる症状や呼吸器への影響もみられてきています。このような身体に影響が出たとき、軽度で済めば問題がありませんが、重症化または普段と明らかに違うと認識したときに必要な目安となるのがバイタルサインのご自身の基準値です。病院や健康診断で一部または全てを検査したことがあるかたは多いと思われますが、日常的にその数値覚えているかたは少ないと思われます。歯科医院でも使われている各種モニター機器はどのような時に何を診ているのかについてご説明します。

 

【バイタルサイン】とは

[Vital(生命)Sign(微候)]は人間の生命活動の基準的指標であり、呼吸・血圧・脈拍・体温・意識レベル・尿量が計測すべき項目です。

これらを用いる医療現場では

 

[現状の評価(把握)]

    ↓

[継続的な状態の変化の把握]

    ↓

[変化に対する医療の介入・緊急性の有無の評価(把握)]

これら上記を目的として行います。

 

この中でも歯科医院で用いる項目が主に、[呼吸・血圧・脈拍・意識レベル]となります。

特に[血圧]に関しては普段の診療でも観察する項目の1つです。血圧は瞬時に変化する為不安症の方や高血圧の方、抜歯やインプラント等のオペでもよく観察します。また診療が始まる前から測定をし、診療が終わるまでは継続的に計測します。血圧は上昇・降下することがあり要注意項目です。

(正常値130mmHg/85mmHg以下ただし収縮期血圧は90mmHg以上)

ご自宅でも計測可能な手首に取り付けるタイプのものがありますが、計測には時間帯と体位によっては数値が変動しやすいのでご注意下さい。

 

次に[呼吸]は呼吸数・経皮的酸素飽和度・呼吸状態を診ます。このうちモニターで測定できるのは経皮的酸素飽和度になります。呼吸数は1分間の呼吸回数を計測し(30秒×2倍)同時に呼吸状態も観察します。喘息症状が出ていると呼気時に喘鳴(ぜーぜー・ひゅーひゅー)があり、アナフィラキシーは吸気時に喘鳴がみられます。

正常値 呼吸回数1218回・経皮的酸素飽和度SpO95%以上)

運動されている方は運動後クールダウン中も計測してみて下さい。

 

[脈拍]は心拍数・リズム・波形の観察等をみます。歯科では特にインプラントオペ時に静脈内鎮静法での観察に用います。

(正常値 6085回/分・規則的なリズム)

ご自宅でも簡易的に計測できるものとして指先に装着するタイプのパルスオキシメーターという物があります。

 

上記のようにいくつかご紹介しましたが、診療中での1番変化が起きやすいタイミングが麻酔によるものです。麻酔の薬液の成分にはアドレナリン含有のものもある為注意がひつようとなります。動悸や冷や汗が起きた場合は即座に近くのDRやお近くのスタッフにお知らせください。また過去に同じようなことが起きた場合も事前にお知らせください。また、疼痛や不安による緊張も血圧上昇・下降・頻脈・過呼吸等を引き起こす可能性もある為、問診表やカウンセリング時にお知らせしていただけると対処可能な場合もあります。

今まで病院や健診等に通院されたことがない、2年以上通っていない方程注意が必要です。自覚症状が出るものもあれば、出ないものもあります。ご自身の状態は日頃からチェックしておくことが大切です。

 

歯科医院での診療に不安・相談・心配事があればカウンセラーまたはお近くのスタッフにお声がけください。皆様のご来院お待ちしております。​

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