喫煙のお口の中と全身への影響
投稿日:2024年12月5日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは
喫煙は口から行われるため、歯周病、口腔がん、むし歯、歯や歯茎の着色、口臭、歯周病の治療や、インプラント、抜歯などの術後治癒など様々なことに影響を及ぼします。
喫煙が与える影響
タバコの煙はタバコのフィルターを通してお口の中に達する主流煙とタバコの先から立ち上がる副流煙に分かれ、自分の意思でタバコの煙を吸うことを能動喫煙、タバコを吸わない人が意思とは無関係に煙を吸ってしまうことを受動喫煙と言います。
タバコの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質です。
タバコの3大害
ニコチン
・体内に入ると、末梢血管の収縮を引き起こします。その影響で歯周組織の血流が悪化し、十分な栄養や酸素を供給することが困難になります。
・唾液の分泌量が下がることもあり、下がると細菌が繁殖しやすくなります。
・依存性があり、一定期間喫煙を続けると、ニコチンを吸収しないとイラつき、不安などの感情が出ます。(ニコチン依存症)
タール
発がん性物資
一酸化炭素
血液中のヘモグロビンと結合することで、末梢神経が慢性的な酸素欠乏に陥ります。
喫煙と関連のあるお口の中の疾患
タバコの主成分である血管の収縮作用と一酸化炭素の血液の酸素運搬機能阻害により、血流の悪化、唾液分泌の低下が起こるなどの理由により、細菌が増え歯周病にかかりやすくなります。
また、血流の悪化の影響で栄養が不足がちになり、歯周組織を再生する能力も低下するため、歯周病は悪化しやすくなります。
胎児にも影響があるため、妊娠中は非喫煙者でも注意が必要です。
歯周病、白板症、口腔がん、カンジタ症、色素沈着、歯石沈着、むし歯、黒毛舌、味覚の減退、口臭など
喫煙者は歯周病になる確率が非喫煙者よりも高い
喫煙をすると非喫煙者と比較して2〜6倍のリスクで歯周病になります。しかも1日の喫煙の本数が増えれば歯周病のリスクも増加します。
ニコチンの血管収縮作用の影響で歯茎への血流が阻害されることで、歯茎が炎症を起こしても出血が抑えられてしまうため、歯周病に気が付きにくく、気がついたときには手遅れになっている場合もあります。
歯周病から全身の疾患へ
歯周病になると全身の様々な部位に影響を及ぼします
・神経障害→手足の痺れ、こむらがえり
・網膜症 視力低下→失明
・腎症 蛋白尿、むくみ→透析
・壊疽 足の指が腐る
・脳卒中 麻痺、寝たきり
・狭心症・心筋梗塞
喫煙によって増加した歯周病のリスクは禁煙期間が長くなるとともに低くなります。このブログを読んだ機会に禁煙を始めてみませんか?
さいたま市中央区で歯周病の治療を希望の方は伊藤歯科医院にお越しください。
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