フッ素を塗る理由は?フッ素の役割は?|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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フッ素を塗る理由は?フッ素の役割は?

投稿日:2022年12月5日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは、伊藤歯科医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今日はフッ素を塗る理由や役割についてお話ししたいと思います。

まずフッ素とは何かというと、リン酸酸性フッ化ナトリウムというものになります。

歯磨き粉の中にも、現在最大1450ppmという濃度で入っています。

目的は歯質のう蝕抵抗性を高めてう蝕を予防することです。

方法としては、全身的応用法と局所的応用法の2種類あります。

・全身的応用

 経口摂取により取り込まれたフッ化物が、歯の形成期にエナメル質に取り込まれて、う蝕抵抗性の高い歯が形成されます。

ex)フッ化物錠剤、フッ化物添加食品など

・局所的応用

 萌出後の歯面に直接塗布して、フッ化物を作用させる方法です。

ex)フッ化物歯面塗布、フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤

ではフッ素によるう蝕予防のメカニズムについて説明します!

・再石灰化促進作用、抗脱灰作用15

 フッ化物が口腔内に存在することで、エナメル質の脱灰部分のリン酸カルシウムとの反応が高まり、ハイドロキシアパタイトというものの変化します、その後フルオロハイドロキシアパタイトやハイドロキシアパタイトに変化しています。ハイドロキシアパタイトと比較してフルオロアパタイトやフルオロハイドロキシアパタイトは溶解されづらくなるため、結果歯質強化につながります。

・プラーク細菌の酸酸性抑制作用

 フッ化物がプラーク中に摂り込まれると、細菌の酸の酸性を抑制します。その結果歯質の脱灰が制限されることでう蝕になりづらくなります。

現在フッ素を効果的にご自宅で塗布出来る身近な方法としては、フッ素入り歯磨き粉を使ったブラッシングがあげられますが、フッ化物配合歯磨剤にも種類があります。

大人の歯磨き粉で最大濃度1450ppm程度のもの、子ども用として950ppm、500ppm、100ppmがあります。

性質はペースト状が一般的ですが、子ども用には研磨剤が入っていないジェル状の500ppmのものや、泡状の950ppmのもの、液状のスプレー式100ppmがあり、これらは吐出しできない低年齢児に向いています。

フッ化物配合歯磨剤の予防的効果としては、予防率は40%で、成人・高齢者の根面う蝕に対して67%の予防効果が報告されています。

効果的な使用方法は、成人は適正な量の歯磨剤を用いて、歯磨き後のうがいは10~15mlのうがいで1回うがいします。その後1~2時間は飲食を控えます。

小児に対しては、仕上げ磨き時に保護者に塗布してもらうのが効果的です。

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