インフルエンザ、コロナウィルスなどの感染症と歯周病について
投稿日:2025年10月27日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。いつも伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
季節も変わり肌寒い日もありますが、みなさま風邪などひかれている方も多いのではないでしょうか?
その中でもインフルエンザやコロナウィルスにかかられている方も多いかもしれません。
本日はそんなインフルエンザやコロナウィルスなどの感染症と歯周病の関係についてお話しいたします。
お口の中の健康は全身の感染症に関係しています。特にインフルエンザや新型コロナウィルスなどの呼吸器疾患は、歯周病との関連性が明らかになりつつあります。 近年の研究では、歯周病があるとウィルスによる感染のリスクが高まることがわかってきています。 歯周病は細菌の塊であるプラークや歯石が増えると歯ぐきや歯を支える骨に炎症を引き起こす慢性疾患です。 炎症が長期化するとお口の中の細菌が増殖し、唾液や血液、呼吸を介して全身に広がる可能性があります。 この状態が続くと、免疫力が低下して、体がウィルスに対して十分に抵抗できなくなります。
また、歯周病の炎症によって口の中に存在する細菌が気道に入り込み、肺炎などの呼吸器感染症を悪化させることもあるため注意が必要です。
インフルエンザウィルスやコロナウィルスは喉や鼻の粘膜に付着して感染を引き起こします。 感染した場合でも、症状を軽く抑えるためには、口の中の環境を整えておくことが重要です。
なぜなら、歯周病による細菌が口の中に存在することでウィルスが細胞に入る手助けをする酵素などが増加します。
さらに歯周病菌が作るタンパク分解酵素は、ウィルスの付着や増殖を促進する環境を整えてしまう可能性があります。
口の中の細菌のバランスが崩れていると、免疫機能も低下しやすく、重症化リスクが上昇する可能性が高まります。
日常的な歯みがきやデンタルフロス、洗口剤を使うのはもちろんですが、定期的な歯科医院でのクリーニングが大切です。
定期的なお口のケアをされている方ほど、風邪やインフルエンザにかかりにくい傾向があります。
毎日の歯みがきに加えて、歯石除去などのクリーニングを行うことで歯周病菌の数を減らし、お口の中を清潔に保つことができます。
特に高齢の方や持病のある方は歯周病の管理が感染症予防に直結していると考えられています。
お口の中のケアをしっかり行うことで、ウィルス感染による重症化リスクを下げるだけでなく、全身の健康を守ることにもつながります。
定期的なクリーニングによりお口の健康と全身の健康を、一体として考えていくことが大切です。
歯周病予防は単に歯を守るだけではなく、呼吸器感染症から身を守る重要な手段なのです。
お困りの方は、さいたま市中央区 予防歯科 伊藤歯科までご連絡ご相談ください。
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