子どもは甘い物が大好き、何を与えたらいい?
投稿日:2025年8月25日
カテゴリ:スタッフブログ
子供は本能的に甘い味を好みます。しかし、甘いものを与えると虫歯や肥満の心配があるため、何をどのように与えるかがとても大切です。
ここでは、お菓子と果物の甘さの違いや、与える時期、上手なおやつ選びのポイントを紹介します。
まず知っておきたいのは、同じ甘さでも果物とお菓子では性質が異なるということです。
砂糖の甘さを100%とした場合、ぶどうは16%、バナナは15%、りんごは13%程度と、果物の甘さは自然で控えめです。一方でゼリーは50%、クッキーは25〜30%、チョコレートは40〜50%、キャラメルは60%、キャンディーは80〜90%と非常に高く、口の中に長く残るため虫歯の原因になりやすいのです。
さらに果物には食物繊維が含まれ、歯の表面の汚れを落とす働きや、いちご・プラムに含まれるキシリトールのように虫歯予防効果のある成分も含まれています。
与える時期も重要です。甘いお菓子を早くから与えると、虫歯のリスクは大きく高まります。
例えば1歳半未満で甘いお菓子を与えると虫歯率は数倍に跳ね上がりますが、2歳半を過ぎてから与えるとそのリスクは半分近くに減ります。特に3歳まではチョコレートや砂糖の多いお菓子は控えるのが理想です。
では、どんなおやつを選べばいいのでしょうか。
おやつ=甘いお菓子という必要はありません。にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、枝豆など、野菜や豆類の自然な甘みを生かしたスティックや、煮干し、おにぎりなどの軽食は栄養補給にもなります。おやつは単なる楽しみではなく、食事を補う「第4の食事」として考えることがポイントです。
また、自宅以外で甘いものを与えられる機会にも注意が必要です。
祖父母や親戚がかわいさから甘いお菓子やジュースを渡すことがありますが、これが虫歯の原因になることもあります。日頃から家族全員で虫歯予防の知識を共有し、「甘いものはほどほどに」という意識を持つことが大切です。
甘いものは子供にとって嬉しいご褒美ですが、与え方を工夫すれば虫歯や健康への悪影響を防ぐことができます。自然な甘さの食材を上手に取り入れ、時期や量を意識しながら、子供の成長と健康を守るおやつ選びを心がけましょう。
子どもにも好き嫌いがありますので、わからないことやお困りのことがありましたら、さいたま市中央区伊藤歯科医院までご相談ください
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