それって本当に磨けていますか?歯磨きチェックの仕方について
投稿日:2025年9月1日
カテゴリ:スタッフブログ
皆さんは口腔内のチェックをどのように行っていますか?
「歯と歯の間にまだ詰まっている感じがする」「歯磨きしたのに奥の方がザラっとしている」など1度は「磨いたのにもかかわらず、綺麗に落とせていないところがあると感じた」そんな経験をしたことはありませんでしたか?また、お子様の仕上げ磨きをされる際、ご自宅でどのようにチェックを行っていらっしゃいますか?歯科医院にてクリーニングを行ったことのあるは、「磨き残しがあります」「もう少し頑張って磨いて下さい」などと言われたことがありませんか?この時皆さんは「いつもより丁寧に(時間をかけて)磨いたのに…」と思った方もいることでしょう。今回は歯科医院での確認とご自宅での歯磨きのチェックの仕方の違いについておはなししていきます。
はじめに、実際に私達歯科医師・歯科衛生士がどのようにして磨き残しのチェックをしているのかをお話します。歯科医院とご自宅での違いは何といっても環境(設備)です。これがないと私達はプロの仕事が出来ません。
1つ目は【ライト】です。これは言うまでもなく、ご家庭の蛍光灯・LEDでは距離と光量の少なさにより奥や細かいところまで確認できないということです。
2つ目は【エアー】です。歯垢・歯石・食べ物のカスなどは唾液に濡れていると歯の色と同化してしまい見えにくいということです。その為、口腔内の観察には乾燥させる為のエアーが必要不可欠となります。
3つ目が【ミラー】です。歯の裏側や奥を確認する為にはミラーがないと肉眼的に見えません。手鏡では限界がある為口腔内に入る小さいミラーが必要となります。
4つ目に【探針】です。探針とは探査する為の歯科用に作られた針のように鋭い器具です。これは歯と歯肉の間にある歯周ポケット内の探査や噛む面の溝、歯と歯の間への探査など触診はこれを使用して確認をします。
他にも【拡大鏡】や【マイクロスコープ】といった虫眼鏡や顕微鏡のような道具を使用することでより明確に確認することが可能となります。
【ユニット】と呼ばれている普段患者様がお掛けになられている椅子も背面や頭部の角度から高さ調節をすることでより見やすい位置での確認が出来ます。逆に全てが無理であっても一部をこれらに近づけることで、ご自宅でのチェックの精度を上げることが可能となります。
まず、【ライト】は、ご家庭によって明るさや色味もかなり異なります。天井のライトは遠いので光量としては足りないのですが、暖色系統・ダウンライト・インテリア用のライトなどでは見えるものも見えません。白色系統のライトの元でチェックを行って下さい。
よりしっかり見たい方はペンタイプのライトまたは大半の方がお持ちのスマホのライトでもかなりの光量が得やすくなりますので気になる方は照らして下さい。
次に【ミラー】ですが、洗面所に備え付けられているものでは遠すぎて見えません。備え付けのタイプは歯磨きの角度、動かし方、本当にざっくりとした前歯のチェックや磨いた後の歯磨き粉が付いていないか身だしなみのチェッに使用してください。口腔内は手鏡でのチェックが適していますが、ご家庭でもも使用できるデンタルミラーも販売されているのでより精度を求めるのであらば購入してみて下さい。
お子様の仕上げ磨きをされている保護者の方は、お子様を仰向きに寝かせ頭部の方に回り込み仕上げ磨きをしていただきたいのですが、距離が遠くのぞき込もうとするとご自身で影を作ってしまう方も多いかと思われます。ベッドやソファーがあればそこに寝かせ、膝立ちくらいの距離であればよりお子様の顔が近く口腔内の確認がしやすくなります。その時ライトとの位置も変えられると影も作りにくくなります。因みにご妊娠されている方ですと上のお子様への仕上げの際腹部へ負担軽減できますので、行ってみて下さい。
最後に大人から子供までゆすぐことさえ出来れば誰でも簡単に磨き残しの確認が出来るのが【染め出し液】です。本人の歯磨きチェックから仕上げのチェックまで行いやすくなるので是非ご家庭でも活用してみて下さい。
磨き残し 歯磨きの仕方 仕上げ磨き に不安・疑問等あるかたは是非伊藤歯科医院にてクリーニングを行ってみて下さい。歯科衛生士による歯磨き指導をさせていただきます。
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