乳歯のむし歯は歯並びに影響するの?
投稿日:2025年9月25日
カテゴリ:スタッフブログ
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乳歯は生え変わるので、虫歯になっても大丈夫だと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、乳歯に虫歯があると歯並びに影響を与えてしまうことがあります。
では、なぜ乳歯の虫歯が歯並びを悪くしてしまうのでしょうか?
歯並びをよくするためには、あごの骨を大きく育てることが大切です。
あごの骨を大きく育てる為には、かむことが重要です。
しっかりかむことであごが育ち、永久歯がきれいに並ぶスペースを作り出します。
しかし、虫歯があると、痛みでしっかりかむことができず、数回かんで飲み込んだり、軟らかいものを好んで食べるようになってしまいます。
そして永久歯への生え変わりの時にスペースが足りず、前後にずれて生えてくる可能性が高くなってしまいます。
また、虫歯がかなり進行してしまい、虫歯が原因で、早めに乳歯を抜いたりすることも、スペース不足の要因になります。
乳歯をレントゲンで撮ると、乳歯の根の下に永久歯の卵(歯胚)が写ります。 永久歯の歯胚は、乳歯の下で成長し、乳歯を目印にして、乳歯の根を溶かしながら生えてきます。
もし、永久歯が生える前に虫歯で抜いてしまうと、生える目印がなく、本来生える場所とは違うところに生えてきたり、曲って生えてくることもあります。
また、乳歯を早めに抜くことになってしまうと、歯と歯の間に空いたスペースができてしまいます。
空いたスペースの左右のとなりの歯は、この空いたスペースの方にたおれて寄ってきてしまうので、永久歯は狭いスペースに生えてくることになるので、曲って生えてしまうこともあります。
歯並びの為にも、乳歯の時から虫歯を予防することは、とても大切です。
では、虫歯はどうやってできるのでしょうか?
①お口の中の細菌が、食べ物の中の糖分を取り込む
②ねばねばした物質を出して、プラーク(歯垢)をつくり細菌の巣にする
③細菌がプラークの中で、酸を出す
④酸が歯の表面のエナメル質を溶かして虫歯をつくる
糖分が口の中に入り、細菌が酸を出すことで、口の中が酸性に傾き、歯のエナメル質からカルシウムやリンなどが溶け出し脱灰が始まります。
しかし、唾液の緩衝作用で、30分程で再石灰化を促し、元の状態に戻してくれます。
ところが、時間を決めずにだらだらと間食を続けていると、再石灰化が妨げられ、酸性に傾いた状態が続き虫歯が発生してしまいます。
虫歯を予防するには、時間を決めて食べることが重要です。
乳歯の時から虫歯を予防するため、他にできることは、歯磨きでしっかりプラークを取り除くこと、歯質を強化するために、フッ素を使用すること、定期的な健診と歯科医院での歯のクリーニングがとても大切です。
お口の中できになることがありましたら、さいたま市中央区 歯科 伊藤歯科医院までご連絡下さい。
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