子どもの歯ぎしり|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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子どもの歯ぎしり

投稿日:2021年7月29日

カテゴリ:スタッフブログ

子どもの歯ぎしりは、約20%の子どもで発生します。

眠っている子どもが嫌な歯ぎしりの音を発するので、ご家族が不安を感じて歯科医師に相談することが少なくありません。
ひどい歯ぎしりになると、乳歯が大きく擦り減ってしまったり、顎に痛みが生じたりすることがあります。
しかし、そのメカニズムは不明で、異常な歯ぎしりの診断方法や治療法がなく、対処療法や経過観察しかできないのが現状です。
子どもの歯ぎしりのメカニズム解明には、子どもの協力を得て睡眠を記録しないといけないこと、生体信号データを分析する専門技術が必要なことから、世界的に研究が進んでいません。

 

先日、大阪大学大学院歯学研究科の研究グループは、睡眠時ブラキシズム(睡眠中の歯ぎしり)のある子どもでは、歯ぎしりが睡眠周期に合わせて繰り返し増減することを世界で初めて明らかにしました。

歯ぎしりをする子どもと、歯ぎしりをしない子どもについて、脳波のパワースペクトルや心拍の変動、体動を詳細に解析すると、各睡眠周期の後半でレム睡眠へと移行する浅いノンレム睡眠で、最も頻繁に歯ぎしりが発生することがわかりました。
体動の数や脳の覚醒の指標であるβ波の活動は、歯ぎしりをする子どもの方が高い値を示し、約90%の歯ぎしりが短い覚醒や体動とともに発生することが明らかとなりました。

健康な子どもでは、歯ぎしりは、睡眠周期に伴う脳内活動の変化に対して、歯ぎしりをする顎の神経機構が過剰に反応することで生じる可能性が明らかとなりました。
この研究によって明らかにされた子どもの睡眠時ブラキシズムの病態メカニズムをもとに、疾患を持つ子どもの異常な歯ぎしりのメカニズムの解明や、睡眠時ブラキシズムの分類や診断方法の開発などに寄与することが期待できます。

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