要介護のリスクを減らす!お口の健康と健康寿命について
投稿日:2026年4月16日
カテゴリ:スタッフブログ
介護と口腔内の健康は、近年注目されている重要なテーマです。 特に高齢化社会においては、「歯の本数」と「要介護リスク」の関係は多くの研究で明らかになってきています。 まず歯の残存本数と要介護状態の関係についてです。 一般的に歯が多く残っている人ほど自立した生活を維持しやすく、逆に歯が少ない人ほど要介護状態になるリスクが高まる傾向があります。 例えば、20本以上の歯が残っている高齢者と、10本未満しか残っていない高齢者を比較すると、後者の方が要介護認定を受ける割合が高いと報告されています。 これは単に「食べにくい」という問題だけではありません。 歯の喪失は、まず咀嚼機能の低下を引き起こします。しっかり噛めないことで、柔らかい食品中心の食生活になり、栄養バランスが偏りやすくなります。その結果、低栄養状態や筋力低下が起こり、転倒リスクや虚弱体質につながります。
これが進行すると、日常生活動作の低下を引き起こし、介護が必要な状態へと移行してしまうのです。 さらに口腔内の健康は全身の健康とも密接に関係しています。 特に注意すべきなのが誤嚥性肺炎です。 口腔内が不衛生な状態だと細菌が増殖し、それが唾液や食べ物とともに気道へ入り込むことで肺炎を引き起こします。高齢者における肺炎は重症化しやすく、入院や寝たきりの原因になることも少なくありません。日々の口腔ケアは、このようなリスクを大きく低減する役割を担っています。 また、歯の本数が多く保たれている人は、認知機能の低下が緩やかであるという報告もあります。咀嚼することで脳への刺激となり、血流を促進するためです。しっかり噛むことは、単なる食事行為ではなく、脳の活性化にも関係しているのです。
介護の現場においても、口腔ケアの重要性は非常に高く評価されています。適切な口腔ケアを行うことで、食事摂取量の改善、発熱の減少、生活の質の向上が期待できます。
逆に口腔ケアが不十分な場合、全身状態の悪化を招き、介護負担の増大にもつながります。 このような背景から、近年では「口腔機能の維持」が健康寿命延伸の鍵として位置づけられています。
歯科医院の役割も単にむし歯や歯周病の治療にだけではなく、予防や機能管理へと広がっています。定期的な検診やクリーニングに加え、義歯の適切な調整、口腔体操の指導などを通じて、高齢者の生活を支えることが求められています。
伊藤歯科医院は「歯を守ることは、将来の自分を守ること」と考えています。若いうちからの予防はもちろん、高齢になってからでも適切なケアを行うことで、口腔機能を維持し、要介護リスクを下げることが可能です。 当院では、患者様一人ひとりのライフステージに合わせた口腔ケアを大切にしています。将来も自分の歯でおいしく食事を摂り、おしゃべりして、笑える生活を続けるために、ぜひ一緒にお口の健康を守っていきましょう。
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